6月8日(日)
フィレンツェからヴェネツィアへ鉄道で移動です。
イタリアで一番行ってみたかった場所がヴェネツィアです。行ったことのある人に聞くと、「もーまるごとテーマパーク!ディズニーシーの中にいる感じ」との事で、ディズニーシー好きの私はそれはそれは楽しみでした!が、今回の旅行で一番の波乱万丈な一日となり、まー、当時はものすごく大変な思いをしましたが、今となっては良い思い出です。
何があったかは、後程・・・。
まずはフィレンツェのホテルでの朝ご飯。
卵にハムにチーズ、そしてパン。ローマのホテルではサラダがありましたが、フィレンツェでは野菜は一切ありませんでした。うーん、肉食の私でもさすがにびっくりしました。いいの?野菜食べなくて?
食事を済ませたら、チェックアウトして駅へと向かいました。途中、またまた麻薬撲滅のためのサインをお願いしますー!と言う団体に声をかけられましたが、相棒ちゃんが「もうしたよ」と英語で言ってスルー。無事に駅に到着しました。
駅でチケットを買ったらこの機械にチケットを入れて、刻印をしてもらうようです。私たちはツアーでまとめてチケットも手配されていたので、電車に乗った後車掌さんにA4サイズの用紙を見せるので、この刻印はなしです。
ローマからの移動の時にスーツケースの置き場がなくて困ったので、今回は早めに乗車口近くのスーツケース置き場を確保しようと、電車が来てからすぐに乗り込みました。場所を確保してスーツケースを持ち上げて棚に乗せようとすると、中学生くらいの男の子が手伝おうとします。お金を要求されたら面倒だから触るなと言っているのに勝手に手伝います。目つきのするどいおじさんも近くにいたりして、何だかすっごく怖いなぁと思いました。案の定、中学生くらいの男の子は「手伝ったんだから10ユーロちょうだい」と言ってきました。私が「はぁ?大したことしてないくせに図々しい」と日本語で(汗)言い、どうせ電車発車する前に電車から降りるハズだから相棒ちゃんに「どこまで行くの?電車出発したら払うよ」と英語で言ってもらったら無視されました(笑)まぁ、そうでしょうね。けっこう大声で口論していたら、女性の駅員さんが来てくれて、私に「お金払ったの?」と聞いて来たから「いいえ」と言ったら、ものすごい剣幕でその男の子に電車から降りるよう命令していました。それまで沈黙していた目つきのするどいおじさんも急に男の子に怒鳴り出し、駅員さんとおじさんが電車から降りろと追い出しました。男の子は渋々電車から降りて行きました。はー、疲れる。
その後席に座ってホームを見ていたらその男の子は他の観光客を狙っているようでしたが、後ろから駅員さんに尾行されていました。
イタリアに来る前に、スリ被害について調べている時に、フィレンツェで電車が停車中にスーツケースを持って行かれてしまったという観光客の話が掲載されていました。なので、フィレンツェから移動する時はスーツケースを棚に乗せたら自転車のキーチェーンで固定しておこうという話になったので、私たちはキーチェーンで荷物を固定しました。少し慎重すぎるかも知れませんが、被害に合わないように、抑止にもなるし、いいかなと思います。そうそう街歩き中には斜め掛けのバックを使っていましたけれど、これにも100円ショップで購入したダイヤル式の南京錠をつけました。これがあるだけでも犯罪者は手を出しにくくなるんじゃないかなぁと(勝手に)思います。カメラ撮影に夢中で両手がカバンから離れても、カギあるからスリする人もできないでしょ!という安心感もあったし、結果スリには合わなかったので良かったと思っています。
はー、イタリアはこわい、こわいっ!
座席からスーツケースを置いた棚が見えたので、駅に着く度にスーツケースを見ていました。駅員さんと一緒に男の子を追い出してくれた目つきのするどいおじさんは、駅に着く度、スーツケースの棚を見に行っていました。過去に盗難の被害にあったことがあるのでしょうかね?
全然気が休まらないまま鉄道で移動していたら、急に寒気がしてきて、お腹が痛くなってきました。そういえば熱も出てきたようだし、昨日、汗だくで
ジョットーの鐘楼に上ったから筋肉痛だし・・・とまさかの体調不良に!!
健康が取り柄の私が、まさかこんなところで(ToT)
でも車窓からヴェネツィアが見えてくると、おおー!!ってなりました。
とりあえず電車を降りたら水上バス(ヴァポレット)でホテルに行って、正露丸を飲みたい。
サンタ・ルチア駅から出ると目の前はもう水の都ー!!すっごいながめ!そしてものすごい人!!
すぐに相棒ちゃんがヴァポレットのチケットを買いに行ってくれたけれど、あれー?閉鎖している!何で??係員に聞いても「今は動いていません」の一点張り。何?ストライキでもしちゃっているわけ??
駅からホテルまでは1キロ以内ではありそうですが、ヴェネツィアの街は水路がくねくねあるし、そのため橋もあるから重たいスーツケース転がして腹痛を抱えて移動はだいぶキツイなぁ、それに日差しがきつくて暑いし。という事で少し料金は高いけれど水上タクシーを利用することにしました。ちなみに料金はヴァポレットだとひとり7ユーロ(高い・汗)ですが、水上タクシーは行先によるけど私たちが行こうとしていた場所へは50ユーロでした。さすが観光地価格・・・。しかし水上タクシーにも「このホテルまでは行けない」と言われてしまいました。えー?!何で??
理由が分からないし納得がいかないから、駅前にある観光案内所で理由を聞いてみようと案内所に入ろうとしたら「ポーター」と書かれたリアカー持ったお兄さんが話しかけてきました。荷物運ぶよーと。試しにホテルの場所を言ったら「70ユーロ」と言われました。「水上タクシーより高いってどういうことだ、そんなに払えん」と相棒ちゃんが英語で言ったら去っていきました。ものすごい商売だなぁ、払う人いるのか?と言いながら観光案内所の人に、何でヴァポレット動いていないの?と聞いてみたら、どうやらイベントが開催されているため、イベント開催時間中はヴァポレットは使えませんとのことでした。なるほどー。そういうことですか!ってか、だったらヴァポレットの乗り場に張り紙でもしておけば?!と思いました。
となると、ホテルまでは歩いて行くしかありません。ヴェネツィアの街は車は走れません。なので水路を移動するか、徒歩で移動するかしかないのです。体調不良で重たいスーツケース(後日空港で測ったら22キロありました!)を持って炎天下を移動するのはだいぶキツイなぁと思いましたが、ポーターさんに70ユーロも払いたくない!!と言う事で、ホテルまで歩いて移動しました。
ヴェネツィアの街は、健康で荷物がなくて気候が穏やかならば歩くのは良いですけれど、体調不良で荷物を持って炎天下を移動するとなると、だいぶきついです。水路がたくさんなので、橋を渡っての移動になりますが、橋はスロープがついているものはほとんどなく、階段です。なので、ベビーカーも大変!足の弱い人も大変!イタリアの観光地は健常者には良いけど、弱者にはつらいなぁと思わせる場所が少なくありません。
そんな訳で、ホテルまでの移動はカメラ撮影もなし。久しぶりにものすごいしんどい思いをしました。マラソンや富士山登山の方がまだマシかも・・・と思いながら移動すること1時間!!で、ようやくホテルに着きました。
ホテルはリアルト橋の近くの
ベラ ヴェネツィアでした。やーっと着いたー!!スタッフの方が優しくて、部屋に案内してもらっている途中でイタリア語を教えてくれました。
無事お部屋に到着です。汗だくなのでまずは着替えて、日本から持って来た正露丸とバファリンを飲みました。ふーヤレヤレ。すぐには体調は良くならないし、部屋でゆっくりしていた方が良いのでしょうけれど、せっかくのヴェネツィアなので、外出することにしました。
ローマ、フィレンツェの街歩きで、どこを見ても絵になるなぁと思いましたが、ヴェネツィアは格別ですね。今まで水路に並ぶ建物という風景を見る機会がなかったから、本当に素敵でした。重たい荷物もないし、楽しく散策できそうです!
にほんブログ村