鬼怒川温泉での宿泊は今回が初めてでした。なので、泊まる宿をどこにするかで悩みました。鬼怒川温泉にするか、川治温泉にするか、湯西川温泉にするか・・・。川治温泉にお気に入りの宿がある、とか、湯西川温泉に行ったことがないとかで、宿泊先ずいぶん悩みましたが、移動手段を特急スペーシアにしていたので、鬼怒川温泉駅から近い場所にと決めました。
今回
鬼怒川温泉 静寂とまごころの宿 七重八重にしました。楽天トラベルでの点数が高かったのと、今年の1月に大浴場がリニューアルしたとあったのと、渓谷沿いということで決めました。15時のチェックイン前に大きな荷物を預けて
観光に出かけていたので、部屋へ案内されたら荷物は運ばれていました。
お部屋は渓谷沿いでした。宿泊プランで「ちょっと手狭な渓谷沿いの和室10畳」と紹介されていたお部屋なのですが、全然狭いという印象はありませんでした。部屋のドアを開けて自宅で言う玄関のスペースがあり、襖を開けたらこのお部屋という作りでした。化粧室やお風呂も独立してあるので2〜3人で宿泊するなら充分のスペースと感じました。夕日に照らされて明るいお部屋でした。渓谷の緑や川の音にとても癒されました。画像の奥に、カーペット敷きのスペースがあり、こちらにはテーブルと椅子が2脚と三面鏡がありました。
お茶とお茶菓子が用意されました。旅館ならではのおもてなし。懐かしく嬉しい気持ちになりました。ここ最近、旅行と言えばホテルを利用することが多かったので、こんなサービスは久しぶりでした。やっぱり旅館っていいなぁとしみじみと感じました。
ホテルだとカードキーが多い今日この頃ですが、このクラシカルな鍵というのも素敵。木のぬくもりが優しい鍵だなぁと感じました。それから館内ばきの下駄モチーフの履物も素敵♪
お部屋でくつろいだ後は、さっそく大浴場に行きました。1月にリニューアルしたばかりということもあり、とてもきれいでした。夜中に男女入れ替えをするので、夜と朝で違うお風呂に入れました。作りはどちらも同じですが、それぞれ岩風呂と木のお風呂となっていました。露天風呂は渓谷を眺めながら、川の流れを聞きながらでしたので、すごく癒されました。それからこの時季ならではでしょうけれど、露天風呂には桜の花びらが浮いていました。風が吹くと上から桜の花びらが舞い散ってとても美しかったです。と言ってもソメイヨシノの季節は終わっているでしょうから、八重桜でしょうかね。こんなお楽しみがあるなんてと感激しちゃいました。
そうそう、こちらの大浴場はアメニティも充実しているなぁと思いました。脱衣所のパウダールームに化粧水や乳液が置いてありましたし、洗い場に置かれたシャンプーやコンディショナー、ボディーソープは香りが良くて気に入ってしまいました。それから温泉水が使われた石鹸や炭入りの石鹸が置かれていたり、角質落とし用の軽石もあって、色々試してしまいました。気に入ったら旅館の売店で購入できるというのも良いですね。
こちらは大浴場以外に貸切のお風呂がありますし、露天風呂付のお部屋もありますので、家族でゆっくり利用したいという方にとっては嬉しいのではないでしょうか。
さて、お風呂の後はお楽しみの夕食です。こちらのお宿の夕食は部屋食または個室処でとなっており、私たちは部屋食でした。人を気にせずゆっくりできるのが部屋食の魅力です。しかも準備から配膳、後片付けまでして頂けるのが主婦には嬉しいですよねぇ〜♪
何もしなくて良いということで、白ワインをボトルで頂きました(笑)いや、家でも料理しながら飲んでいますがね(汗)地酒でもと思いましたけれど、日本酒はおいしくて飲み過ぎると翌日に響くので・・・。フランスの白ワイン、辛口で食が進みました。
前菜や煮物、酢の物
色々なものが少しずつ味わえるのが嬉しい。おうちではこうはいきませんからねぇ。貝殻モチーフの器に盛られた木の芽和えや天豆など山の幸っぽくて素敵。
煮物は頂いた献立表に「桜道明寺」と書かれていました。風流なお名前ですね。桜の香りがふんわりとして春らしい煮物でした。この画像では分かりにくいですが百合根が入っていて、花びらのようでした。
宿のおススメと教えて頂いたのが、こちらのお造りです。岩魚のお造り!私は初めて食べました。すごくすっきりしていて、適度に脂もあり、とてもおいしかったです。宿のお勧めというだけありますね。臭みが全然ないのは水がきれいだからでしょうか。
モダンな洋皿のお料理は、名物の湯葉が使われたサラダでした。干瓢で湯葉とサーモンがまとめられていて、とてもおしゃれな一皿でした。淡泊な味わいかなと思った湯葉はぎっしり詰まっていておいしかったです。
鯛の竜田揚げはサクッとしていて上品な味わいでした。カラフルな衣をまとった白魚もサクサクしていておいしい。しし唐の天ぷらも普段なかなか食べられないから嬉しい。
焼き物は木の芽味噌で味付けされていました。海老、貝、タケノコ、キャベツ、アスパラガスなど、海のものと山のものがありました。この木の芽味噌がとてもおいしかったー。お酒が進んでしまいますねコレは。
大好きな茶碗蒸しには湯葉が入っていました。コロンと丸い形でかわいらしかったです。なるほど、茶碗蒸しの具で湯葉っていいですね。胃に優しそう。
お肉料理は地元栃木夢ポークのしゃぶしゃぶでした。きれいなピンク色のお肉!野菜と一緒にポン酢で頂きました。臭みが全然なくてとても上品な味でした。おいしかったです。
ご飯は栃木産コシヒカリが使われた山菜釜めしでした。ひとりひとつの釜めし!食べる30分くらいに火をつけて頂き、料理とお酒を楽しみながら出来上がりを待ちました。つみとれ汁一緒に頂きました。お米がモチモチしていて、おいしかったです。
最後はオレンジシャーベットを頂きました。料理の味もボリュームも大満足でした。とてもおいしかったです。栃木のおいしいものが色々楽しめたしね。
翌朝は曇り空で少し肌寒いかなという気候でした。朝の露天風呂がとても気持ち良かったです。渓谷の緑も美しく、川の流れの音が心地良かったです。そんな心地良いと思っていた川のせせらぎ。寝ているときに雨の音に聞こえたのか、大雨の中、高原を走っていて雷に打たれるという夢を見ました(笑)目が覚めたらバンザイして寝ていたのですが、なぜか手がしびれていたので、雷に打たれるという内容の夢だったのでしょうね。
一日の活力の朝ご飯はお食事処で頂きます。
山の幸がたくさんのおかずです。湯葉や刺身こんにゃく、フキなどなど。ご飯とお味噌汁はお代わりできるということでしたので、食いしん坊には嬉しいです。
岩魚の一夜干しは火であぶって頂きます。頭から骨まですべて食べられるとの事。干してあるからか旨みが凝縮されていて、夜に頂いたお刺身とは違う味わいでした。これはご飯のおかずでもいいけれど、ビール欲しいかも(笑)
岩魚の一夜干しの左上にあるのが、きのこ味噌。これがピリ辛でおいしくてご飯が進みました。気に入ったので売店で買って帰りました。右下のはわさび漬け。母が好きで、温泉旅行へ出かけると買ってくるお土産というイメージです。当時私はこれが苦手でしたが、大人になったし酒も飲むようになったから、今ならおいしいって思うかも!と思って食べてみましたが、ツーンとくる辛さが私にはダメでした。そんな、何故だ?わさび漬けって酒飲みが好きそうなのに。私は酒飲みではないのか・・・?
数分悩みましたが、そうだ、私はそもそもわさびが苦手で、大人になった今でも刺身でわさび使わないし、お寿司はさび抜きだよ。
ただわさびが苦手だというだけでした。あ、でも残すのはもったいないから全部頂きましたよー。ツーン!ってなって大変でしたけれどね。
食事を終えて相棒ちゃんはコーヒーが飲みたいと、フロントそばの喫茶スペースでコーヒーを飲んでいました。ここのコーヒーすごくおいしかったみたいですよ。水がおいしいのかな?豆にこだわっているのかな?コーヒー好きな人って多いから、コーヒーがおいしいっていうのは魅力のひとつだと思います。
今回のお宿、
鬼怒川温泉 静寂とまごころの宿 七重八重はとても満足でした。お部屋もとても良かったし、お風呂も気持ち良かったし、食事もおいしかったし。それに従業員の皆さまがとても丁寧で、廊下ですれ違う時は作業中でも手を止めてこちらに一礼して挨拶してくださるというくらいで、気持ちが良かったです。次に鬼怒川に宿泊する時もこちらを利用したいと思っています。次回は紅葉の季節かなぁ〜。
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